美しい生花。今回は一輪挿しに焦点を当ててみましょう。
一輪だけ、ということなかれ。お花の魅力は思っている以上に強く、一輪だけでもその命名力を十分に発揮し、空間全体を彩ってくれます。
価格・飾るスペース・生ける手間どの観点からも手軽に始めることができるにも関わらず、お部屋のインテリアにも、そしてホッとするような可愛らしさを添えてくれる一輪挿しの魅力にきっと虜になることでしょう。
一輪挿しとは?
改めて簡単に一輪挿しについておさらいしましょう。一輪挿しとは読んで字の如く、「花瓶に一輪だけの花を生ける」ことを指します。
一輪挿しの魅力
一輪だけでも十分に楽しめます。忙しくてたくさんの花を管理する時間がない方、これからお花を始めてみようと思う方、手軽にリラックスしたい方がおすすめです。1本1本の美しさをじっくり味わえるので、自分のお気に入リのお花を探していくのも良いでしょう。
安い価格で楽しめる
生けるのは一輪だけなので、お花のコストをそもそも抑えることができます。 花屋さんで購入したことがある方はご存知かと思いますが、生花は決して安い価格とはいえません。複数のお花がまとまったアレンジメントは1000円前後しますが、一輪だけなら花の種類によっては100円程度から購入できるものもあります。
手軽に楽しめる
生ける本数が少ないので、部屋に飾る手間も省けます。一輪だからこそ、微細な変化にも気づきやすく、生花の短命な美しさを存分に愉しむことができます。これは持論ですが、実際に一輪挿しでお花を生けた場合と、複数のお花をまとめて生けた場合とで、前者のほうがお花の美しさをより味わっている感覚を強く感じることができます。美しいお花が複数目に映ることの良さもありますが、やはり注意がそれだけ分散するので、特にお花を生けるビギナーの方で、「自分はどんなお花に癒やされるのか」を探していきたい方にとっては、一つのお花に集中できる一輪挿しがおすすめです。
スペースの小さな部屋でも楽しめる
場所を取らないため。しかし、一輪あるだけでその場をパッと華やかな雰囲気にさせてくれます。それぞれのお部屋に一輪飾るだけでも全く雰囲気は異なります。
一輪挿しの基本は?
ここでは一輪挿しに生けるお花のタイプや向いている花瓶の種類についてみていきましょう。
生けるお花
枝葉がなく、一輪の花だけがついたものを花瓶に生けるのがベーシックなスタイルです。茎がなるべくまっすぐに伸びているものだと、花瓶に入れたときに折れ曲がったりせずきれいに生けられます。花瓶の長さとお花の長さが1:1.5になるよう切りそろえるとバランス良くきれいに見えると言われています。蕾(つぼみ)から愉しむのも良いでしょう。
切り花
ドライフラワー
造花
一輪挿しに使う花瓶
一輪挿しにおいては、飾る花が少ないがゆえに、全体に与える花瓶の役割も相対的に大きくなります。こだわりがいがあるもの。インテリアの一部としても十分に存在感を発揮してくれるので、ぜひこだわってみては。ガラス製や陶器製のもの、構造的に遊びを加えたものなど。
一輪挿しに似合う花の種類は?
一輪挿しによく合うお花の種類は、季節によって異なります。以下に季節ごとにおすすめの花をいくつかご紹介します。
春
チューリップ
ランタナ
ヒヤシンス
マーガレット
レンゲソウ
ストック
オシャレなヒメリュウキンカ
夏
サルビア
ユリ
スイートピー
ヒマワリ
グラジオラス
デージー
クレオメ
秋
コスモス
アスター
ストロベリーフィールズ
キキョウ
ハロウィングロリー
ヒガンバナ
冬
アマリリス
カラークリスマスローズ
スノーフレーク
クリスマスキャンドル
ベルベットリーフ
ナルコユリ
スイートピーサマークリスマスバージョン
以上が、一輪挿しによく合う季節の花の例です。お好みの花を選んで、素敵な一輪挿しを楽しんでください。
できるだけ長持ちさせるには?
一輪挿しといえども最低限のメンテが望ましいです。
水換えの頻度
1日1回行いましょう。
茎のカット
斜めにカットしてあげると吸水力が増し、長持ちするのに寄与してくれます。
栄養剤・防腐剤の使用
一輪挿しに慣れてきたら栄養剤や防腐剤も用意しておくと良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?今回は一輪挿しについてその魅力と楽しみ方についてまとめてみました。特に生花の初心者の方には手軽に始められる一輪挿しがおすすめです。