仏花

仏花にはプリザーブドフラワーを用いても大丈夫?

仏壇やお墓参りに供える仏花。もちろんみずみずしい生命感あふれる生花を用いるのもいいですが、どうしても1,2週間ほどで枯れてしまうため、メンテナンスが大変ということもありますよね。

そこで、近年話題のプリザーブドフラワーです。ただ、「仏壇やお墓参りに供えるお花として、生花じゃなくてもいいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんな疑問に答えていきたいと思います。

仏花とは?

まずは仏花とは何かということについて簡単に見ていきましょう。仏花とは先述の通り、仏壇やお墓参りの際に供えるお花のことを指します。

仏様にお花自体を楽しんでもらったり、仏教的な意味合いもあります。仏花は、仏教の教えに基づき、供養やお浄めの意味を持ち、また、お墓やお寺の雰囲気を整えるためにも使われます。

一般的には、お花は一輪挿しや花立てなどに生けられ、お水は使わないようにします。

仏花に使われるお花には、以下のようなものがあります。

菊花(きくか)

菊花は、古くから日本の国花とされ、寿命が長いために長寿を象徴する花とされています。また、強い生命力を持ち、死者の霊を迎え入れるために用いられることもあります。

白菊(しらぎく)

白菊は、日本の菊花の原種であり、日本古来から縁起が良いとされています。また、白い花は清らかさを表し、死者の霊を迎えるために用いられます。

白百合(しろゆり)

白百合は、清楚で優美な姿が美しく、神聖な花とされています。また、清らかさや純粋さを表し、故人の魂を安らかに送り出すために用いられます。

ヒマワリ

ヒマワリは、太陽のように明るく元気なイメージがあり、生命力の象徴とされています。また、故人の魂を迎え入れるために用いられることもあります。

カーネーション

カーネーションは、花言葉が「愛情」とされ、故人を想う気持ちを表すために用いられます。また、長く咲き続ける性質から、家族の愛情の永遠を願う意味合いもあります。

以上が、一般的に仏花に使われる代表的なお花の例です。ただし、地域や宗派によって使われるお花が異なる場合もあります。

仏花にプリザーブドフラワーを使っても良い

結論から言うと仏花として供えるお花として、生花でなくプリザーブドフラワーでも問題ないとされています。

プリザーブドフラワーは、鮮花と同様に美しく、香りも残るため、実際に仏花として用いられることもあります。以下は、プリザーブドフラワーを仏花として用いるうえでのメリットです。

・長期間美しく保つことができるため、手入れがしやすく、長期間お参りできる。

・鮮花と違い、水やりが必要ないため、お墓やお寺での管理がしやすくなる。

・仏壇の中に入れた場合、鮮花よりも花粉や花びらが散らず、掃除がしやすくなる。

ただし、プリザーブドフラワーは天然の花とは異なり、人工的に加工されたものであるため、仏花としては不適切という考え方もあるようです。

仏花には宗派や地域によって異なる慣習があるため、心配な方は使用する花材について、お寺やお墓の担当者に確認することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?今回は仏花として備えるお花としてプリザーブドフラワーに着目してみました。故人に対する思いは褪せねども、やはり生花のように短期間のサイクルだと手間も掛かってしまいますし、結果的に枯れた状態のまま長らくお花を飾ってしまっては雰囲気も暗くなってしまいますよね。保存が効く便利なプリザーブドフワラーを選択肢の一つとして入れておきましょう。